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【事例No.2】30代の教育ローンによる任意売却

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【事例No.2】30代の教育ローンによる任意売却

【事例No.2】30代の教育ローンによる任意売却

2024/06/25

2024年6月25日更新

目次

    はじめに

    以前、「離婚による任意売却」について記事にしましたが、今日は子どもの教育ローンによって、任意売却を検討した事例について解説します。近年、少子化によって一世帯の子どもの数は減少していますが、その分、子どもにかける教育費は増えているというデータもあります。どのご家庭にでも起こりうる可能性がありますので、参考になれば幸いです。

    任意売却とは?

    任意売却とは、住宅ローンの返済が困難になった際、競売にかかる前に債権者と交渉し、売却代金で債務の一部を返済する方法です。対象者はローン滞納が続いているが、競売にかけられていない人です。

    特徴として、債権者や金融機関と相談しながら、売却価格を決定し、自主的に物件の売却が可能な点が挙げられます。これにより、競売よりも高い価格で売却できる可能性があるなど、様々なメリットがある売却方法です。

    任意売却のメリット

    任意売却の最大のメリットは、競売を回避できることです。競売にかけられると売却価格が低くなりがちですが、任意売却では一般の買主との取引が可能で、相場価格に近い金額での売却が期待できます。

    売却価格も不動産(自宅)を査定し、債権者と協議の上決定します。また、競売よりもスムーズな手続きが可能で、柔軟な対応が行える点も魅力です。

    他にも

    ・競売より高く売却できる可能性がある

    ・債務者(所有者)の意向を反映できる

    ・売却事情が周囲に知られない

    ・引っ越し費用を捻出できる場合がある

    などが任意売却のメリットです。

     

    任意売却のデメリット

    一方で、任意売却のデメリットとして信用情報機関に延滞記録が残ることです。所謂、ブラックリストと呼ばれるものですが、信用情報機関に延滞の記録が残り、その期間は通常7年間と言われています。その間は、新しくクレジットカードを作ったり住宅ローンを組むことができません。

    他には、

    ・売却後、引っ越しまでの期間が短い

    ・連帯保証人に迷惑をかける

    ・期限内に売却できないと競売にかかる

    ・売却後も残った住宅ローンの支払いは続く

    などデメリットも理解することが大切です。

    離婚による住宅ローン問題

    教育ローンによる任意売却の相談は、ここ数年増えています。今回紹介するBさんのように、お子さまの進学や受験が重なり、教育費が高騰する中で住宅ローンの支払いが滞り・・といったケースです。

    住宅ローン滞納までの経緯

    堺市にお住まいのBさんからのご相談です。Bさんのケースは少し珍しいですが、三人のお子さまの受験と進学が重なったことが、家計を圧迫していた原因です。こういったケースの特徴は、ご両親の愛情がとても強く「子どもの要望には全て応えてあげたい」と考えているご家庭に多い印象です。「ご自身が大学まで通わせてもらった」または「ご自身が大学に通わなかった選択を後悔している」といった思いがあり、お子さまの希望に応えたいとお考えになるのだと思います。

    お子さんへの愛情

    家計の事情からお子さまの教育にお金をかけることができない方もいらっしゃいますが、そもそも教育費が家計を圧迫しているなら、教育費を削ってしまえば良いのでは?と考える人も多いのではないでしょうか。しかし実際には、Bさんのようにそうすることができない人もいます。「長男が夢中になって頑張っている野球を応援してあげたい」「勉強嫌いだった次男が、私立の受験を申し出てきたから嬉しい」といったようにBさんから発する言葉には、子どもを思う親の気持ちがよく表れています。

    事態は深刻に

    子どもの期待に応えたい一心から、家計が厳しいことをお子さまに告げることができず、カッコ悪い姿は見せたくないと感じていました。しかし、家計は大きく改善せず、住宅ローンの返済が厳しい状況は続いていました。いよいよ、このままでは自宅を手放さなければいけない・・といった状況になり、当社へ相談に来られたのです。

    任意売却を回避

    結論から申し上げると、Bさんは任意売却を回避することができました。任意売却を選択する前にするべきことは、恥を忍んでお子さんに現状を正直に伝えることです。結果的に長男と次男はアルバイトを始め、少しでも家計の負担を減らすことに協力してくれることに。またBさんは、ご自身のご両親に長男が大学卒業までを条件に、金銭の援助をお願いし承諾してもらうことができたのです。

    任意売却をキッカケに

    本来、私は任意売却のお手伝いをすることで報酬をいただいておりますが、今回は任意売却を選択することなく終了しましたので、報酬はありません。しかし、これ以上ない結果だったのではないでしょうか。「任意売却を検討したことがきっかけでお子さんとの距離が近づいた」と仰っていたBさんの姿が印象的でした。

    勇気を持って、まずはご相談の一歩を

    任意売却は「任意」でしか行うことができない対策です。とにかく行動することでしか何もはじまりません。行動を起こせば手を差し伸べてくれる人は必ずいます。

    あなたがやっていることはなにも間違ったことでもありません。住宅ローンが支払えなくなったこと、離婚が決まって共同名義で購入したマイホームが不要になったこと、それは誰にも話したくないことかもしれませんが、ひとりで抱え込まないでください。そして、ひとりで悩まないでください。

    あなたの状況は放っておけば放っておくほど深刻化、重大化します。この状況を誰かが解決してくれるわけではありません。あなた自身が自分の手で解決しなければならないのです。

    勇気をもって、まずは相談の一歩を。そうすれば、きっとあなたがいま思っている「最悪」な結末は避けることができるはずです。

    1人で悩むのは今日で終わりにしましょう

    任意売却は、法律の知識や経験が必要であり、売却までに時間がかかるため、一般の不動産会社は取り扱いを避けることが多いです。その結果、適切なアドバイスを受けられず、競売へ進むケースが生じることがあります。

    住宅ローンの滞納や滞納の可能性が高い状況で、任意売却を検討している方は、任意売却の専門家である「かりゆし」に相談してください。自己破産や競売に至る前に取れる対策は存在します。かりゆしが、債権者(金融機関)と債務者(相談者)の間に立ち、スムーズな取引をお手伝いします。

    相談者の多くは、所有されている土地やマンション、一戸建てを手放したくない、または連帯保証人に迷惑をかけたくないとの思いを強くお持ちです。物件を購入した時には、このような状況を想像した人は誰もいないでしょう。

    しかし、希望はあります。任意売却の解決のカギは、「早期の相談」です。かりゆしでは、費用がかからない無料相談を行っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。大阪での任意売却なら、かりゆしにお任せください。

    監修者・竹本将也

    この記事の執筆者・監修者。当サイトの運営者で、主に任意売却について、実務から得た知見やノウハウを具体的に解説できるよう努めています。任意売却のご相談・売却のご依頼はこちらのフォームから承っております。

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